日本の家電は過剰スペック?車は平均的?

アメリカのコンサルティング会社インターブランドが発表した世界の企業ブランド価値ランキング(2010年)によると、日本勢はトヨタ11位(2009年 8位)、ホンダ20位(同18位)、キヤノン33位(同33位)、ソニー34位(同29位)と、トップクラスの下降傾向が顕著になっています。

中国の北京と上海で行なったブランドイメージ調査でも、日本勢は北京でソニーの54位、上海でキヤノンの34位が最高という結果だったそうです。

ブランドとしての価値が大きく下がっていますね。

アメリカが衰退したといってもトップブランドは少しも衰えていません。ブランド価値・ブランドイメージの低下は、日本企業にとって大きな問題ですね。今から20年ぐらい前の日本企業は、め多くの分野で世界のどこに行っても強かったですから。

近年は日本企業の多くが海外本部を縮小したり、現地事務所をたたむなど、“本土撤収”“本土防衛”の方向に動いていますね。これで、かつてのような国別対応が難しくなっているのではないかと言われています。しかも、コストダウンのために機種を絞り込まねばならない、という“縮み思考”にもなっています。

その結果、例えばエレクトロニクス製品の場合は、すべての主要国のニーズに対応できるよう本社のエンジニアが多様な機能を一機種に詰め込むあまり、過剰スペックで容易に使いこなせない複雑な製品を量産することとなっています。

また、自動車の場合は、どの国でも売れるように世界の平均値を取ったモデルが増えています。

各国に合った製品開発をする必要が求められているのではないでしょうか?

Sponsored Link
ウォーターサーバー型浄水器『水の妖精』

藤田嗣治はベビーパウダーを絵に使用

乳白色の絵肌で知られる画家・レオナール・フジタ(藤田嗣治(1886~1968))は、第一線のちょっと後ろにいました。でも、色は独特でした。そんなに面白い作品ではないけれども、確かに色は特徴がありました

戦時中の作品で日本製のベビーパウダー「シッカロール」を画材に用いていたことが分かったそうですよ。2011年3月から藤田の企画展を行うポーラ美術館が12日、明らかにしました。

1942年頃、土門拳が制作中のフジタを撮影した一連の写真を、ポーラ美術館の学芸員が調査したところ、キャンバスの脇にシッカロールの缶が写り込んでいたことを見つけたそうです。生乾きの画面にかけてすり込むか、油絵の具に混ぜるかしたと推測されるということ。

フジタは生前、技法をほとんど語らず、独特な乳白色の発色については、謎に包まれていました。近年の修復調査で、20年代の作品の表面からシッカロールの主成分でもある「タルク(滑石)」が検出されていたが、具体的に何をどう用いたかはよく分かっていませんでした。今回、わかったということです。

フジタは色が命でしたし、何とかフランスでがんばるには、色をヒミツにする必要があったことはわかります。一流半ではありましたが、がんばったんですよ。

Sponsored Link
高校受験 即効・英語リスニング講座