網野智世子さんの中国語入門
中国語の習得しやすい点【網野式中国語入門】
こんにちは。網野智世子です。
前回のメールでは、中国語の声調や発音の 問題をお話させていただきました。
もしかしたらあなたは、
「やっぱり中国語は難しそうだなぁ」
と思われたかもしれませんね。
そのため今回は、 中国語の発音に関して あなたにとってとても救いになる事実を お話いたします。
それは、結論から言いますと、
中国語の文字は、1つの文字に対応する発音が1つ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
である場合が圧倒的に多い、ということです。
どういうことかと言いますと、
大雑把に言ってしまえば
1つの漢字に対して、
~~~~~~~~~~~~~~~~~
1つの読み方だけ覚えれば良い
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ということです。
例えば日本語の場合、小学校から国語の授業で 「音読み」「訓読み」を学習をしたのを 覚えていますか?
「生」という漢字ひとつを例にとっても、
1.セイ
2.ショウ
3.なま
4.き
5.い(-きる/-かす/-ける)
6.う(-まれる/-む)
7.お(-う)
8.は(-える/-やす)
など、多くの読み方があります。
上に挙げただけでも「生」という1文字に 8通りの読み方を覚えなければならず、 それを前後の語に文脈によって正解を 1つだけ選ばなければならないのです・・・。
私たち日本人は、こんなにも複雑な 「漢字から読みへの変換作業」を 毎日ほとんど無意識に行なっているのですね。
改めて考えると私たちの頭脳の処理能力は 大したものだと驚嘆します。
さらに漢字の人名に至っては、 漢字を見ただけでは読み方が確定できないことも 多くありますよね。
「洋子さん」=ひろこさん、ようこさん
「東さん」=あずまさん、ひがしさん
などなど。
もしかしたらあなたも 自分の名前が読み間違えられて嫌な思いをした、 という経験があるかもしれません。
それに比べて中国語は、 「1つの漢字に読みは1つ」ですから、 1つの読み方だけ覚えればよいわけです。
例えば中国語で「我」という漢字があれば、 「ウォ(wo)」という読み方だけ知っていれば よいということです。
もちろん「一」や「着」などの例外や、 後に続く語の声調によって実際に出すべき音が 変わる、ということはあります。
ただしそれは文字通り「例外」であって、 原則(というよりほとんどの語)は1文字に 対応する読み方は1つだけです。
これは、私たち日本語ネイティブにとって、 「漢字とは多くの読み方があるものだ」 という常識を覆すものでしょう。
(荒っぽく言ってしまえば、 ラクなほうに覆ったということですね)
中国語の発音は以前メールでお伝えしたように、 日本語には無い発音や声調があって慣れるまで 少々時間がかかります。
その代わり、1つの漢字の読み方は1つである ことがほとんどなので、一旦最低限の発音の コツをクリアしてしまえば、その後の上達は 急速に速くなります。
例えるなら、
「雲を抜けたら、 急に視界が晴れて遠くまで見渡せるようになった」
という感覚です。
私も今日までこうしてメールを書いてきまして、
ぜひあなたにもこの感覚を、味わっていただきたい、
と感じています。
またメールいたしますね。
網野智世子
網野先生からのメール
1.中国語と動詞
2.中国語と時間の流れ
3.中国語と漢字
4.中国語の落とし穴
5.中国語の落とし穴(2)
6.中国語の習得しやすい点とは?
7.中国語の文型?
8.中国語を習得した方法?
9.ご質問をいただきました
10.内容について
11.中国語の辞書はどうやって選ぶ?
12.英語にも・・・
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